下野七福神・今市七福神 「福禄寿尊」の寺
明静寺は富士山開山の祖「役行者小」の開祖、輪王寺の僧・昌全の中興と伝えられているが、
洪水や2度の火災等により過去帳もなく詳細は不明である。
元は瀬尾村の中心に当たる現・瀬尾公民館付近にあったが、
大谷川の度重なる氾濫により大きな被害を受けたため、
村を一望できる字天神林の高台に移築した。
その後、嘉永3年(1850)に罹災し、嘉永5年(1852)に再建。
この火災の際に、本尊だけは持ち出して守り抜いたと伝わっている。
現在の本堂は、高台より昭和43年(1968)に解体移築されたもので、
移築時にかなり手を加え、銅板葺きの屋根にするなどしているが、
基本的な部材を可能なかぎり使用している。
平成9年(1997)に「誰もが安らかに眠れる場所が必要」として、
宗教や国籍を問わず誰でも入ることができる永代供養墓を建立した(県内で2番目)。
広い境内は四季の花々であふれ、訪れる人を楽しませてくれる。