寺院の紹介

真岡部

般若寺

春日の局の夫・真岡藩主稲葉正成の菩提寺

春日の局の夫で、真岡藩主稲葉正成の菩提寺として知られる般若寺は、
貞観4年(862)に創建され、慈覚大師円仁による開山と伝えられている。

本尊は1尺6寸(8センチ)、
木彫の阿弥陀如来坐像で、鎌倉時代の作と伝えられる。

芳賀氏が周辺地域に台頭した鎌倉時代には、
同寺も芳賀氏の庇護を受け寺運も隆盛で、
最盛期には末寺15カ寺を有していたとも伝えられる。

芳賀氏の衰退とともに同寺も一時衰退したが、
天正元年(1573)、弘範和尚が中興の祖として再興を果たした。

寛永5年(1628)、稲葉正成が逝去し、同寺で葬儀が行われた。
境内には正成の霊廟が建立され、その中に遺骨が分骨され、
位牌、木像が安置された。

明治中期頃まで毎年、命日である9月17日に法要が行われていたが、
たび重なる火災により焼失し、現在は位牌のみが残されている。

大正時代に入り、道観和尚が再興を成している。
境内には、稲葉正成の宝篋印塔と、
稲葉家寄進による現龍院殿(正成)供養灯籠があり、
その他にも稲葉家に縁の古文書や、多くの品々が残されている。

本堂に客佛として祀られている薬師如来像は、
もともと稲葉家の持仏で、真岡市荒町にあった東光寺本尊であったが、
東光寺は明治維新の際に廃寺となり、以来縁のあった般若寺に奉安されている。

盛夏の頃、境内を美しい花で彩るサルスベリは
真岡市の名木に指定されている。

〒321-4325 真岡市田町1054-1

TEL 0285-82-2089

FAX 0285-84-7174

MAIL

お問い合わせ

当団体へのお問い合わせは
こちらから。
お気軽にお問い合わせください。