寺院の紹介

真岡部

宗光寺

「鬼の爪」伝統の残る名刹

宗光寺は嘉祥元年(848)に慈覚大師円仁によって開かれた。
建久4年(1193)に長沼宗政の主君である、源頼朝の本願により「新御堂」を建立した。

弘安9年(1286)に長沼宗光が、比叡山より盛海僧正を迎えて宗光寺を中興した。

その後、正応5年(1292)に伏見天皇より
「新御堂山円頓止観院宗光寺」の勅額を賜った。

天正年間(1573~1592)、同寺は下妻城主の多賀谷氏により堂塔が破壊されたが、
天正2年(1591)には下館城主水谷氏の外護のもと、久下田に新宗光寺(現・全水寺)を建立した。

江戸時代に入り、慶長8年(1603)に
宗光寺第20世住職となった天海大僧正(慈眼大師)の尽力により、
旧地である長沼に再興された。

そして僧正寺の格式を持つ談林(学問所)として、
多くの名僧を世に出してきた。

天海大僧正は江戸時代初期の高僧で、
比叡山延暦寺の再興や日光山の整備に尽力し、徳川家康からも深く信頼された。
家康の死後、東照大権現の贈号と日光山改葬を主導したことでも名高い。

明治5年(1872)に大火により本堂や庫裡などを焼失したが、
その後昭和56年(1981)に本堂を再建し現在に至っている。

現在の本尊はその際に奉納されたもので、来歴は平安時代にさかのぼる。

同寺には、強欲だった村人の亡がらを奪いにきた鬼を、
時の頼真僧正が法力で退けたという「鬼の爪」伝説がある。

その際、鬼は頼真僧正の独鈷に噛みついたが、
法力に負けて爪を落として退散した。
食いちぎられた独鈷と鬼の爪は、現在も同寺の秘宝箱に現存している。

〒321-4539 真岡市長沼698

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