山間部の緑豊かな寺
山あいにあり、地域の信仰を集めている菩提寺である普門寺は、
嘉祥年間(848~851)に慈覚大師円仁によって創建されたと伝えられている。
その後一度寂れた後、天正8年(1590)に亮暁法印が再興し現在に至っている。
同寺は何度かの火災により古い記録が全て失われ、
詳しい歴史は未詳である。
本堂は昭和の初め頃に建てられたもの。
寺の周辺には緑豊かで、宅地化が進む前は山あいの静かな寺であったと想像される。
同寺境内の五輪塔と、収蔵されている瓶子は、
昭和30年代に行われた益子町大郷戸廃寺跡の五輪塔群発見のおり、
五輪塔1基及び骨蔵器である瓶子を寺内に移し供養したものである。