寺院の紹介

栃木部

勝泉院

源氏のゆかり深い寺

勝泉院は源義家、義経との縁から、源氏の白旗になぞらえて
山号・院号を「白旗山勝泉院」とした。
本尊は阿弥陀如来である。

同寺の前身は清和天皇の治世貞観年中(859~887)に慈覚大師円仁により、
片柳村弥陀屋敷に開基され「法専寺阿弥陀坊」と称した。

当時は二杉神社と白旗八幡宮の別当であった。
その後、後陽成天皇の時代、慶長11年(1606)権大僧都了宣の代に、
源義経の言によって建てられたと伝えられる小坊弓光庵と合併し、
白旗山勝泉院と改称した。

当時、弓光庵は現在の本堂の北にあったという。
文久元年(1861)に現在の本堂が落成した。

同寺の東隣にある白旗八幡宮は貞観8年(866)に、
同寺同様に慈覚大師円仁の尽力によって
創建されたと伝えられている(祭神は応神天皇)。

源義家が後三年の役の際、永保4年(1084)に白旗八幡宮に詣で、
国家安康・武運長久を祈願し、側の桜の木に白旗を立てかけたので
「旗掛桜」として人々に親しまれた。

承安4年(1174)に源義経が奥州へ下った際には、
白旗を奉納し武運長久を祈ったという。

神仏混淆の時代には、勝泉院も白旗八幡宮も一体であったが、
明治の神仏分離の令により八幡宮は境外となり、
現在に至っている(檀家寄贈の「白旗山勝泉院由緒」より)。

同寺は栃木市の市街地にあり、栃木駅からも徒歩10分の距離である。
周辺は民家に囲まれているが、境内は落ち着いた雰囲気を醸し出している。

〒328-0045 栃木市湊町3-4

TEL 0282-22-0560

FAX 0282-22-2298

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