徳川家康の柩が休憩した寺
佐野市の「厄よけ大師」惣宗寺の末寺として建立された。
同寺の兼務寺である。
開基など詳細は不詳であり、山号・院号なども不明。
惣宗寺が慶長7年(1602)に春日岡から
現在の地に移転して来た頃の建立ではないかと考えられる。
元和3年(1617)に徳川家康の御霊が、
静岡県久能山から日光へ遷座する際に惣宗寺に一泊したが、
翌日鹿沼の薬王寺へ向かう途中、一度ここ成就寺で休憩をとっている。
理由は不明だが、惣宗寺から直接薬王寺をめざすと
方角に障りがあったものと考えられる。
現在は堂宇はなく、
本尊・不動明王は本寺である惣宗寺に安置されている。