緑の田園にある赤い本堂の寺
感應寺は、小山市中心部と東北自動車道佐野藤岡ICの
ちょうど中間付近の農村部に建つ。
寺の歴史などは残念ながら未詳で、
山号・院号も分からなくなっている。
現在は岩舟町の滝水寺の兼務寺である。
記録によれば本尊は以前は阿弥陀如来立像であったが、
現在は十一面観音画である。
現在ある堂宇は朱塗りの本堂だけで、
境内には祠や青面金剛と地蔵尊、十九夜念仏供養塔などが建っている。
銘によれば、青面金剛と地蔵尊は元禄14年(1701)、
十九夜念仏供養塔は寛延4年(1751)の造立であるので、
寺の歴史も江戸中期以前にさかのぼると考えられる。
渡良瀬遊水池や巴波川に近く、緑豊かな地域にあるお寺であり、
寺と檀家が協力して守っている。