地域豪族との縁の深い寺
寳常寺の開山は元禄元年(1688)舜海上人。
しかし、それ以前より地域の豪族であった県氏の城
下県城の護持寺としてあったと考えられている。
県氏は県郷の豪族であり、唐沢山を居城とする
佐野氏との関係が深かったとされるが、
天正元年(1573)に佐野昌綱により
下県城は夜討をかけられたと資料に残っている。
昭和初期には本堂・庫裡・薬師堂を合わせ持つ寺院であったが、
戦後の動乱によりほとんどが失われ、現存するのは薬師堂のみである。
平成25年(2013)に本堂を再建した。
同寺は大正5年(1916)に正善寺の源田貫秀和尚が第9世住職となって兼務、
現在に至っている。