寺院の紹介

日光部

輪王寺

日本古来の神仏習合の聖地「日光山」の中心

「日光山輪王寺」とは、明治以前は日光山全体の総称であった。
明治以降も本堂・大猷院・慈眼堂・常行堂・中禅寺・大護摩堂・四本龍寺等のお堂や本坊、
さらに15の支院全体を指して「輪王寺」と総称する。

日光山は天平神護2年(766) に勝道上人により開山された。
平安時代、天台座主・慈覚大師円仁が来山し、全山が天台宗に帰依した。
三仏堂・常行堂・法華堂な どは、円仁による建立と伝えられている。

鎌倉時代には源頼朝の寄進などが行われ、関東の一大霊場として栄えた。
その後室町時代に座主が中絶したが、日光山の隆盛は続き、
参詣する人々が広く全国より訪れていた。
しかし、安土桃山時代に豊臣秀吉が日光山の所領を没収したことにより一時的に衰退した。

江戸時代初期に慈眼大師天海が53世座主に就任、東照社(後の東照宮)を創設。
その後、3代将軍家光公の廟である大猷院の造営や、守澄法親王が日光門主となり
上野寛永寺の貫主を兼務する(「輪王寺宮」と呼ばれた)など、朝廷・幕府の庇護を受け隆盛を極めていく。

明治に入ると、公現法親王(北白川宮)を最後に輪王寺宮は断絶。
また、神仏分離令により衰退したが、明治天皇が日光山に行幸したことから再興が始まり、
日本を代表する一大霊地として世界的にも著名な地となった。

平成11年(1999)、「日光の社寺」が世界遺産に登録された。
主な伽藍・お堂としては、本堂 (三仏堂)・大猷院廟・薬師堂(鳴龍)・大護摩堂・常行堂・法華堂・中禅寺(立木観音)・温泉寺などがある。

日光国立公園の雄大な自然の中に点在する優れた建造物群。
奈良〜平安から江戸を経て令和の今日まで時代の中に流れ続ける文化と信仰を、
何度も訪れゆったりした心で感じ取ってほしい。

〒321-1494 日光市山内2300

TEL 0288-54-0531

FAX 0288-54-0534

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